毎年2月に行われるNational Football League(通称NFL)の決勝戦Superbowl。家族や友人と集まって、どちらのチームのファンでなくとも、アメフトのファンでなくとも見るような試合なのですが、私もMBAの友人たちと観戦するのが毎年の恒例になってきました。

アメフトは米国で働くうえでは避けては通れない話題の一つなのですが(他にはバスケットボール、ホッケーがあります)、私はルールは理解したものの、ローカルの人たちの知識量に比べると超えられない壁があり、ほぼキャッチアップすることを諦めました。

話題例としては、Head coach(監督)の給料、Head coachのバックグラウンド、選手のStats(Performance)、それぞれのチームの特色、各選手のゴシップなどカバーすべき範囲がとにかく広いのです。全米で32チームもおり、各チームのOffence、Defenseを含めると、人数も膨大(一チーム当たり65-70人なので、約1,700人)です。ただでさえ名前覚えるのも大変なのに…。

ド素人の私としては、2nd Quarter と3rd Quarterの間に行われるハーフタイムショーは話題についていけるテーマの一つです。毎年、その年や往年の大スターが15分程度しかないものの、豪華なパフォーマンスをしています。今年はRyhannaでしたが、過去にはBackstreet boys、Justin Timberlake、Aerosmithなども出演しています。なお、このソースによれば出演料はないようですので、スターとしての証左という意味合いなのだと思います。

NFL vice president of communications Brian McCarthy told Newsweek that the league doesn’t pay halftime performers an “appearance fee, but the artists are indeed paid union scale.” But Newsweek reported that under the union agreement that would’ve been about $1,000 a day for the Jennifer Lopez and Shakira Super Bowl show.”

ゲームの合間に流れるCMの契約金額は毎年増加傾向にあり、直近では30秒CMで9億円という記事も出ておりました。いかに、このスポーツイベントに対して、個人・企業の宣伝としての効果を見込んでいるかがわかるかと思います。


~本題~
話がだいぶ逸れましたが、今日の本題として私がタッチしたいのは、このスーパーボールに欠かせない食べ物 ”Chicken Wings” です。

Chicken Wings

鳥の手羽先にホットソースだったり、甘辛いソースがまぶされたものをブルチーズのソースにディップして、ビールやピザとともに食すのがなぜか決まりなのですが、始まりは1990年代にBuffalo(New York州)のチームBuffalo Billsが4年連続でSuperbowl出場を成し遂げた結果、地元のBuffalo Wingが有名になった説を見つけました。

Source: Football 101 : The History of Wings and the SuperBowl

さて、このChicken Wings、毎年、National Chicken Councilが発表しているChicken wingonomicsによれば2017年から13億本のChicken Wingsが消費されています。今年については14.5億本消費され、全国民一人当たり4本消費しているという、凄まじい消費量です。

インフレにも関わらずこのSuper bowlに対する本気というものを感じさせられます。なお、近くの店舗では24時間前に注文を締め切られるなどの盛況っぷりでした。

以下に簡単にチャートにしてみましたが、2016年から2023年のCAGRは1.6%と米国の人口増加のCAGR(+0.5%)をアウトパフォームしているので、一人当たりの消費量が単純に増えているのでしょうか。わかりやすい数字なので、今後は先行的?な経済指標としても有効かもしれません。

Source: National Chicken Council (Unit Mil)